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男性と女性の不感症の分類 不感症 http://www.100kenkou.com/categories/fukan

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内分泌性の勃起不全

内分泌性の勃起不全の原因は、大きく分類すると4つに分類されます。

高プロラクチン血症によるもの、低アンドロゲン性によるもの、糖尿病性によるもの、甲状腺機能低下などの内分泌疾患によるものの4つです。

まず高プロラクチン血症ですが、そのメカニズムは定かではありませんが、性欲、勃起、射精に影響を及ぼしているとされています。

高プロラクチン血症を引き起こす要因の多くは、薬物性のもので、向精神病薬(スルピリドなど)があります。

問診時に注意深い薬歴を聞く事が重要ですね。

男性ホルモンなどのアンドロゲンは、中枢レベルでは視床下部の性欲中枢を刺激し、抹消レベルではペニスなどへの感受性を高めます。

低アンドロゲン性の勃起不全には、視床下部-下垂体-性腺レベルでの障害とされています。

何らかの原因で下垂体からのLH、FSHというホルモンの分泌が低くなり、精巣でのテストステロンの生産が妨害される状態を低ゴナドトロピン性性腺不全症と呼んでいます。

精巣の機能障害が生じ低テストステロン血症となり、下垂体、視床下部にその情報が伝わり、LH、FSHが上昇する状態が高ゴナドトロピン性性腺不全症といいます。

これらの状態は血液検査にて判断できます。

下垂体の疾患以外に内分泌疾患による勃起不全としては、副腎疾患、甲状腺疾患などがあります。

いずれも性欲の減退や勃起力の低下が起こります。

次は、下垂体腫瘍が見られた患者さんについて見ていきます。

この患者さんは、手術前に下垂体腫瘍による高プロラクチン血症のための性機能障害、術後は手術によると思われる低ゴナドトロピン性低テストステロン症での性機能障害です。

29歳の男性Tさんは性欲低下と勃起が不十分とのことでお医者さんに相談に来ました。

ホルモン検査で、LH0.9mIU/ml、FSH1.2mIU/ml、プロラクチン950ng/ml、テストステロン5.0ng/mlで、LH、FSH、テストステロンは低い数値を示し、プロラクチンは異常に高い数値を示しました。

MRI検査で下垂体腫瘍が認められたため、脳外科で下垂体腫瘍摘出手術を行いました。

しかし、術後も勃起力の改善が見られないために、再度ホルモン検査を行いました。

すると、LH0.7mIU/ml、FSH0.5mIU/ml、PRL2.3ng/ml、テストステロン2.3ng/mlと、下垂体手術に伴う低ゴナドトロピン性低テストステロン症でした。

テストステロンの補充療法を行ったところ、勃起力の改善が見られました。

現在は外来で様子を見ておりますが、Tさんはさらに子作りを希望しているのなら、ヒュメゴンなどの注射を併用していきたいとのことです。
勃起不全 | 投稿者 bnputfd 16:33 | コメント(1)| トラックバック(0)

精神的な原因の勃起不全

勃起不全にはなぜなるんでしょうか?

勃起不全の原因は基本的には3つに分類されます。

1.精神的な原因がある場合(機能性ED)
2.身体的に何らかの異常がある場合(器質性ED)
3.1と2が混ざった場合(混合性ED)
まずは1番の精神的な原因の勃起不全です。

ちなみに精神的な原因の勃起不全が1番多いです。

現代社会はストレス社会と言われるくらいストレスをいつも感じてしまうので、やはり勃起不全になる方も多くなってきました。

特に30代から40代に差し掛かると仕事の面でも責任が大きい役職についたりと20代などに比べ格段にストレスを感じてしまう年代ですね。

もちろん仕事のストレス以外にも経済的ストレス、対人関係でのストレスなどなど、いろいろなストレスが勃起不全の原因になります。

20代の頃はスムーズに挿入までできたのに、30代・40代になる頃に過剰なストレスにより中折れしてしまったり、フィニッシュまでうまくいかなかったりします。

男性はデリケートなので、1回失敗すると「次失敗したらどうしよう」というマイナスイメージが働き、さらに勃起不全に拍車をかけてしまうのです。

あと10代・20代でよく見られるのは、性教育不足や性情報による思い込み・誤解や実践不足などから、セックスがうまくできないというのもあります。

なぜ精神的な原因で勃起不全になるのでしょうか?

勃起は、陰茎への直接刺激と5感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)と第6感(空想)によりペニスの勃起が起きます。

女性の裸を見たり(視覚)、女性の香水のにおいを嗅いだり(嗅覚)、女性のエッチな声を聞いたり(聴覚)、彼女のおっぱいを触ったり(触覚)、彼女とキスをしたり(味覚)、いやらしいことを想像したり(第6感)やペニスへの性的な直接刺激によって、大脳皮質が刺激され、その刺激が脊髄を通って勃起の神経に届きます。

この刺激によって陰茎の海綿体平滑筋に作用し、海綿体を緩める事により、陰茎を大量の血液を流れ込み、ペニスは勃起します。

しかし勃起という現象も過剰のストレスを受けると大脳の神経系やホルモン系がしっかり作用せずに、例えペニスに性的な直接刺激があったとしてもなかなか勃起しないとことになってしまうんですね。
勃起不全 | 投稿者 bnputfd 16:31 | コメント(0)| トラックバック(0)

勃起不全の他の治療法と段階的な戦略

他にも勃起不全の治療方法をご説明します。

まずは陰茎締め付けバンドです。

勃起不全の患者さんの中には、勃起はできるがそれが持続しない(いわゆる中折れというやつですね)と悩まれている方が結構いらっしゃるんですね。

このような方々には陰圧式勃起補助具で使用する陰茎締め付けバンドの類が勃起した陰茎に装着すると高い効果を発揮します。

日本では、このバンドについては厚生労働省の規制はありません。

雑貨として販売されています。

代表的なものでは、スーパーリング(ジェクス)、TRリング(ツムラ)などがあります。

次に尿道注入薬剤です。

バイアグラが登場する1年前ですが、1997年1月にアメリカで勃起不全の治療薬として承認を受けたのがミュース(medicated urethral system for erection:MUSE)です。

ミュースは高濃度のPGE1を尿道に注入して勃起を発現させる薬です。

しかし、有効率がいかんせん低いです。(有効率43%)

しかも陰茎痛、尿道出血、血圧低下や稀に失神などの副作用もあります。

最近ではほとんど出番がないようですね。

次に陰茎プロステーシス移植手術です。

この治療は、今までご紹介した全ての勃起不全の治療が成功しなかった、不可能だった時の最終手段です。

1.シリンダーの長さが一定なノンインフレータブルタイプ。
2.シリンダー内へポンプにより液体(生理食塩水)を出し入れし、硬度と陰茎長を変化できるインフレータブルタイプ。
この2種類が日本では厚生労働省より認可をされています。

合計3品目のプロステーシスが販売されています。

いずれも外科手術により陰茎海綿体内へプロステーシスを挿入する侵襲的な治療法です。

これまでいろいろな勃起不全の治療法についてご説明してきました。

ご説明した勃起不全の治療をまとめますと、まずは第一選択は心理療法か経口薬剤、陰茎リング、これで無効の場合の第二選択として陰圧式勃起補助具、ICI、尿道注入剤、これら全ての治療が無効であった場合の第三選択として、初めてプロステーシス手術が適応となるわけです。

段階的勃起不全の治療の戦力をまとめましたので、ご参考にしてみて下さい。

1.第一選択治療:心理療法(心理カウンセリング)、経口薬剤(飲み薬)、陰茎締め付けバンド
2.第二選択治療:陰茎海綿体への直接注射法、陰圧式勃起補助具、尿道注入剤
3.第三選択治療:陰茎プロステーシス移植術
勃起不全 | 投稿者 bnputfd 16:28 | コメント(0)| トラックバック(0)

勃起不全の血液検査

内分泌機能の障害による勃起不全でないことを鑑別するために、ホルモン検査を行います。

LH(luteinizing hormone;黄体化ホルモン)、FSH(follicle stimulating hormone;卵胞刺激ホルモン)などの性腺刺激ホルモン、プロラクチン、テストステロンや遊離テストステロンなどの男性ホルモン、エストラジオールなどの血液検査を行います。

勃起不全の原因と程度を調べる検査として、バイアグラを使った検査があります。

実際にバイアグラを服用してもらい、ペニスの勃起具合を調べるといった感じです。

これをバイアグラテストと言います。

バイアグラを飲んで、ちゃんと完全に勃起すれば、バイアグラを服用による治療を行います。

バイアグラを飲んで、十分な勃起が起こらなければ、勃起機能検査やプロスタグランジンE1(PGE1)テストを行います。

PGE1テストは、陰茎海綿体に血管拡張作用があるPGE1を注射して、流入動脈、流出静脈の異常について調べることもできます。

同時にドップラー超音波検査にて海綿体動脈の血流を測定すれば、勃起不全の原因が動脈であるか静脈であるかを推測することができます。

陰茎海綿体内注射により長時間勃起したままの状態を持続する持続勃起症の状態が起こることもあります。

その時は陰茎海綿体そのものに障害がありますので、泌尿器科で先生に診てもらって下さい。

勃起機能検査としては、心理的に影響のない睡眠時の勃起がより客観的な勃起機能を確かめるのに適していると言われています。

夜間睡眠時の浅い眠りであるレム睡眠期に一致してペニスが勃起しており、それを夜間睡眠時勃起現象(nocturnal penile tumescene:NPT)と言い、健康な人ですと1晩に4~5回のNPTがあります。

NPTはよくわかりやすいのが朝勃ちですね。

朝勃ちはNPTの最後の方の現象になるんですね。

NPTの状態で起きるので、若い人や健康な人は朝起きるとペニスが勃起しているんですね。

そのNPTの有無を調べるには、今までスタンプテストとエレクトメーターという方法がありました。

スタンプテストとは、睡眠前に郵便切手をペニスにまきつけて3日連続で1日でも切れれば陽性という方法です。

エレクトメーターとは、メモリがついたバンドを巻き就寝時と起床時の差が20mm以上ならNPTが正常という方法です。

でも最近はこの2つ方法はあまり使われず、リジスキャンという方法が使われることが多いです。

リジスキャンとは、2本のループをペニスの根部と冠状溝部に巻き、ペニスの硬度、周径、持続時間、頻度などを継続的に計測できるというものです。

リジスキャンのパターンとしては6種類あります。

正常型、硬度不均一型、硬度腫脹不均一型、短時間型、低硬度型、平定型の6種類です。

若年層の勃起不全は、硬度不均一型や短時間型がよく見られます。

6種類のうち正常型以外は勃起不全の疑いがあり、満足のいくセックスが行えない状態と考えて良いでしょう。

平定型は勃起不全の程度が重度で、治療しないとほぼセックスはできないです。
勃起不全 | 投稿者 bnputfd 16:26 | コメント(0)| トラックバック(0)